芸術は、言葉を発しなくとも自己表現ができ、作品を通してコミュニケーションを取ることができる分野の一つです。
芸術分野の趣味や特技を身につけることで「会話以外のコミュニケーション方法」が身につくため、芸術系の習い事は、自己表現の選択肢を増やしたいお子さんに特におすすめです。
芸術系の習い事では、もちろん指導のために会話は生まれますが、作品や練習の成果を通じて、お互いの気持ちや考え方に触れることができます。
また、不登校となったお子さんの中には「コミュニケーションへの苦手意識」「空気を感じ過ぎてしまう」「空気が読めない」といった悩みを抱えている方もいると思いますが、芸術系の習い事は、レッスン時間以上に、一人で練習する時間が必要なので、レッスン時間に感じた気持ちについて、練習中にゆっくりと消化することもできます。
普段の会話のコミュニケーションでは、一般的に相手が話すとすぐに返事をするものですが、レッスン時間だけでなく練習時間に「時間をかけて指導者の言った言葉を理解する」ことで、また次のレッスン時間に質問等の会話をすることもできます。
そもそも芸術分野において、指導者の助言の表面的な意味だけでは、技術について分かりづらいことが多く、例えば指導者や他の人の作品を見聞きしたり、助言の意味を熟考したりして、一つ一つ解釈していく必要もあります。
会話だけのコミュニケーションでは人と関わるのが難しいと感じるお子さんでも、制作や演奏を通して人と関わってみることで、芸術を通してであれば「自分について人に伝えることが出来る」と思う方もいるかもしれません。
そして、週に1回、月に1回でも、芸術を通して他の人と触れることを楽しむことで、お子さんにとって芸術の場自体が「大切な居場所」になることもあります。
【役立つ情報】外部リンク
- 芸術系の習い事の中で、今人気なものを紹介、教室の選び方を解説している記事(スクルー通信)
芸術系と一口に言っても、その分野は音楽や美術、舞踊、演劇などさまざまです。オンラインで習えるものも増え、習えるジャンルも一昔前に比べてずっと増えているので、お子さんの興味関心があることを聞きながら、教室を探してみると良いですね。また、芸術系の習い事の難点として、一対一や複数人が所属する教室などの規模に関わらず、独特な感性を持っている指導者も多いため、相性の良い指導者を見つける必要があるということです。厳しい言葉をたくさん使う指導者もおり、もちろん技術的に成長できるかもしれませんが、「ただ傷つき続けること」には意味がない可能性が高いため、体験レッスン制度を利用するなどして数回通ってから継続を決めても良いでしょう。
- 子供に合うピアノ教室の選び方について解説している記事(サイタ)
「音楽系の教室」はお子さんに人気のある習い事の一つです。この記事はピアノ教室の選び方を解説している記事ですが、他の楽器や声楽、DTM教室などにも通じることが多く書いてあります。また、音楽系の習い事では、オーケストラや吹奏楽、合唱などもあります。同じオーケストラでもNPO法人主催の団体、市区町村などの自治体が主催している団体(参考:江戸川区)など料金や集まる頻度、発表会の回数も違います。お子さんの「どんな団体で、どんな風に、演奏していきたいか」という気持ちを大切に、ご家庭の状況もみながら教室を選んでいくと、無理なく継続していくことが出来ます。
- おすすめの楽器の練習場所・練習方法を紹介している記事(Music Lesson Lab)
音楽系の習い事を始める前に、自宅での練習環境について悩まれる方も多くいます。最近では、この記事の練習場所以外に、ダンボールの防音室、ダンボールを使って部屋を防音仕様にするといった方法もあります。記事で紹介されている、高架下や公園での練習は、安全性を考慮する必要があるので、より安心できる練習場所を確保する必要があります。
- 東京都内の子ども向け絵画教室おすすめ81選(テラコヤプラス)
都内の絵画教室を紹介している記事ですが、冒頭に「絵画教室の選び方」の解説があります。絵画は、色彩感覚や想像力といった感性を育むことができる、人気のある習い事です。複数人で授業を受けるタイプの教室が多いため、指導者の人柄だけでなく、教室自体の雰囲気がお子さんに合っているか考えながら教室選びをすると良いですね。