【フリースクール編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

フリースクールに通えば、同世代の子どもと関わることができます。

平日の日中に学校以外で同世代の子ども達と関わることができる場所は限られていますが、フリースクールに通えば、平日日中でも同世代の子ども達と関わることができます。

教育研究家のジュディス・リッチ・ハリス氏は、ピュリッツァー賞候補にもなった『子育ての大誤解』において、同世代との関わりが子どもの成長において極めて重要であることを、行動遺伝学と進化心理学の観点から膨大な証拠を挙げて示しています。

もちろん、不登校になった原因は様々であり、同世代の子ども達と関わることを負担に感じる子もいると思いますが、多種多様なフリースクールがありますから、子どもが興味を持つところを探してみても良いかもしれません。

また、フリースクールは、入会金の平均額約53,000円で、月謝の平均額約33,000円であり、金銭的負担が大きいのが難点ですが、減免措置のあるフリースクールもあり、また、補助金を出している自治体もあります。

【役立つ情報】外部リンク

  • 全国のフリースクール情報一覧
    全国のフリースクールが網羅されており、しかも、口コミ情報やフリースクールの運営者のインタビューもまとめられていて、多種多様なフリースクールを検討するための第一歩として非常に役立ちます。
  • フリースクール全国ネットワークの加盟団体一覧
    NPO法人であるフリースクール全国ネットワークに加盟している団体の一覧です。フリースクールは、「フリースクールと名乗ればフリースクールになる」といわれるくらいフリースクールの設立には何の規制もなく、国や自治体の監督下にあるわけでもないため、信頼性に不安もあります。フリースクール全国ネットワークに加盟していれば確実に信頼できるというわけではありませんが、フリースクール選びの一つの判断材料にはなると思います。
  • 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」
    フリースクールへ通うことを学校への出席扱いにするか否かは学校長の判断によります。ただ、残念ながら古い考え方の校長も一定数おり、頑なに出席扱いを拒否されることもあります。出席扱いにしてもらえるか否かは、進路選択・受験等に影響するのみではなく、フリースクールへ通う交通費にも影響します。出席扱いになれば、フリースクールに通学定期券で通えるようになりますが、通学定期券と通常定期券では割引率が大幅に異なるため、交通費に大きな差が生まれます。学校長が出席扱いにしない場合、教育委員会へ相談すると解決する場合がありますが、その際に、文部科学省の通達は強力な武器になります。
  • フリースクール利用料の助成金(東京都)
    金銭的負担が重いことがフリースクールの難点ですが、フリースクール利用料の助成金制度を用意している自治体もあります。現時点では、東京都のほか、鎌倉市甲賀市江北町などのわずかな自治体しか助成金制度を用意していませんが、今後、支援制度が多くの自治体に広がることが期待されます。
  • 『子育ての大誤解』の書評
    同世代との関わりが子どもの成長において極めて重要であることを膨大な証拠を挙げて示した『子育ての大誤解』をベストセラー作家の橘玲氏がわかりやすく紹介してくれています。
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