【盆栽編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

盆栽は、山野にある樹木や苔を鉢の中で育て、その小さな鉢の中で四季を感じ、また、木々の手入れをして美しさを極めていくものです。

かつては、年配の方の高尚な趣味というイメージが強かった盆栽ですが、最近では多様なスタイルの盆栽が誕生し、その愛らしい姿や、日々の生活に自然を取り入れられることからブームが広がり、若い世代や海外の方々にも人気が高まっています。

そんな盆栽は、不登校のお子さんにオススメしたいことの一つでもあります。

なぜなら、盆栽は水やりや剪定など、毎日何らかの手入れや観察が必要なので、一人で黙々と作業に没頭できる一方で、気軽に人との関わりを楽しむこともできるからです。

人との交流の場としては、イベント会場に行ったり盆栽クラブに参加したりする方法がありますが、他にもSNSを活用することで、互いの盆栽を見せ合ったり、コメント機能などで質問をしたりと、より気軽にコミュニケーションをとることもできます。

SNSを使用する懸念点としては、お子さんがSNSトラブルに関わってしまうことが挙げられますが、盆栽はブームが広がった今も若年層の参加は少ない傾向にあり、同世代のみの関わりと比べて穏やかなコミュニケーションが行えるという特徴があります。

そのような特徴があっても、相手を思いやるような言葉を使うことを心がける必要はありますが、相手の気持ちを考えて発言することはお子さん自身の学びになりますし、情報収集や感想交換の範囲であれば、SNSトラブルの可能性は低いとも考えられます。

また、盆栽には高額な費用がかかるイメージを持っている方もいるかもしれませんが、初心者向けの小さめの盆栽ならば、2000円から5000円程度の価格帯で多くの商品が販売されており、比較的手頃な価格で始めることができます。

小さめの盆栽は比較的安価に購入できるだけでなく、ガーデニングや園芸、観葉植物と比べて限られたスペースに置くことができるため、お子さんの自室など、よりプライベートな空間で育てることができるという利点もあります。

【役立つ情報】外部リンク

  • 盆栽専門のSNS「BONSAI KINONE」
    盆栽愛好家のために作られたSNSです。初心者からプロまで、幅広い盆栽愛好家が気軽に交流できる場として利用されています。まだ知名度が高くないこともあり、更新の頻度は少ないようですが、有名SNSのPinterestInstagramとは違う、穏やかで落ち着いた雰囲気の中で交流を楽しむことができます。
  • 全国各地の盆栽イベントガイド(近代出版)
    盆栽愛好団体が主催するイベントが掲載されているサイトです。入場無料のイベントが多数掲載されており、小規模な展示会から、数百もの盆栽が展示される大規模な展示会まで幅広く紹介されています。お子さんが少しでも盆栽に興味をもちましたら、ぜひ一度足を運んでみてください。
  • 盆栽タネ(YouTube)
    このチャンネルは、高校生YouTuberの松澤智朗さんが運営し、盆栽職人の技術を初心者でも理解しやすい形で紹介する動画が数多く投稿されています。そのため、すでに盆栽を始めているお子さんにとっては、盆栽そのものや手入れの仕方について、より深く知ることができるチャンネルです。松澤さん自身も、盆栽園で師匠から学びながら盆栽技術を磨かれているそうで、その熱意や才能が高く評価され、松澤さんを紹介した記事が「盆栽を愛する高校生」(高校生新聞オンライン)として取り上げられています。
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