【フリースタイルスクーター(競技用キックボード)編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

競技用のキックボードで技を競う「フリースタイルスクーター」は跳んだり宙返りしたりと、アクロバティックで動きの激しい個人競技のスポーツです。

一見難しそうに感じるこの競技ですが、初心者向けの練習方法としては、競技用キックボードを用意し、まっすぐ走る練習をしたり、その場でジャンプや低い段差を跳んでみたりするなど、意外と簡単に取り組んでみることができます。

フリースタイルスクーター(以下「スクーター」という)は不登校のお子さんにとって、オススメの居場所の一つでもあります。

なぜなら、スクーターという自分を表現するスポーツを通して、自己表現の機会を得ることができるため、人とのつながりを築くきっかけとなるからです。

不登校のお子さんの中には、これまでの経験から自己主張することが難しく感じている方や、どう自分を表現していっていいのか分からないと感じている方も多くいると思います。

そのような状況下で、自分の気持ちを言葉で表現することは勇気が必要であり、そもそも自分の気持ちを人に伝えたいと思えないこともあるかと思います。

しかし、自分を表現するようなスポーツに取り組むことは、身体表現ではあるものの、技で自分を表現するということに挑戦し、他の人にその挑戦を見てもらう機会を得ることもできるのです。

これは他のスポーツでも言えることですが、こうしたスポーツでの経験を通して、お子さんの自己肯定感が向上することや、スポーツで得た自信が糧となって、いずれ自分の気持ちを言語化して人に伝える勇気を持つこともできるかもしれません。

さらに、スクーターを学校の代わりの居場所としてオススメする理由として、全国において競技人口が千人と比較的少ないため、周りの人に他者と比較されることや、お子さん自身も周りと自分を比較することが少ないということもあります。

競技人口が少なく、まだまだ国内では未開拓な部分もあるからこそ、お子さんはより自分自身と向き合い、同じ競技をする仲間とともに練習や技について考え、新しい技や練習方法を考えていくことができるのです。

また、スクーターは、大会や人の多く集まる練習場で同世代のお子さんと出会い、つながりをもつこともできます。

競技人口が比較的少ないスポーツに長年取り組んでいる方々の実体験として、同じ競技に取り組む仲間とは、そのスポーツ自体が共通の話題になり、話がしやすく親交を深めやすいということもあるようです。

共通の競技を通して出会った人とは、互いに切磋琢磨する関係を築くことができたり、友人としての関係を築けたりする可能性もあるので、お子さんの中に人との関わりを求める気持ちが生まれた際には、ぜひ大会などにも参加してみてください。

【役立つ情報】外部リンク

  • お子さんが身近な場所でできるような技に取り組んでいる動画(YouTube)
    スクーターを始めるにあたって、準備運動や水分補給といった大切なことや、初心者向けの技を取り入れた練習をダイジェストで観ることができる動画です。最初から怪我のリスクが高い大技に挑戦するようなことはなく、まずは身近な場所でできるような比較的難易度の低いジャンプやスラロームの練習をされています。
  • スクーターを練習できる施設の例(スクーターランド)
    スクーターランドは、初級〜上級コースまで用意されており、設備の整ったスクーター施設の一つです。このようなスクーターの技を練習できる施設は、全国的に見てもまだまだ少ないのですが、しっかりとした設備やルールのある施設を利用することは、より安全に技の練習ができますし、スクーター仲間を見つけやすいといった利点もあります。
  • 日本初フリースタイルスクーター専門店「SCOOTERDEPO」
    競技用キックボードの専門店の公式サイトです。このサイトでは、オンラインで競技用キックボードを購入することができるほか、スクーターの普及を促進するための情報も公開されています。このサイトを通して、スクーター日本チャンピオンの榊原颯吾さんのオンラインレッスンを受講する機会を得ることもできます。そのほかに、スマホで気軽にプロと繋がることができるサービスも展開されており、困りごとについて相談することもできます。インターネット上でも、まだスクーターに関する情報は少ない状況ですが、このサービスを活用することで、より正確な情報収集が可能です。
  • 初心者でも出来る50個のトリック(YouTube)
    大技だけではなく、舗装された道路のような場所で気軽にチャレンジできる技も数多くあります。また、この動画の他にも、日本チャンピオン榊原颯吾さんのチャンネルでは、榊原さんによる技の実演や、スクーターについての解説を観たり、怪我のリスクを予防するために気をつけることを知ったりすることができます。初心者向けの動画も数多く公開されていますので、お子さんがスクーターに興味を持った場合には、ぜひ観てみていただきたいチャンネルです。
    ※練習場所については、その場所で競技用キックボードの使用が許可されているかどうかを必ず確認してください。
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