【習い事:テニス編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

テニスは、不登校のお子さんにとって居場所となるスポーツの一つです。

なぜならテニスは、ラケットスポーツの中でも、非常に心身への健康効果が高いことで有名なスポーツであり、かつテニスをされている方同士の交流が盛んなスポーツでもあるからです。

テニススクールのホームページに掲載されている情報や、テニスを趣味にされている方々の話によると、実際にテニスは、練習の前後で練習仲間と雑談したり、食事の時間を共にしたりと、交流の時間を持つ方が非常に多いそうです。

そして、テニスなどのラケットスポーツは、一人でもサーブや壁打ちの練習はできますが、実際に相手がいるようなラリーや対戦のような実践的な練習をするのには、練習相手がいなければ成り立たないという特徴があります。

このため、交流会やイベントを開催し、練習仲間を募集していることも多いようです。

以上のように、テニスは交流が盛んなスポーツですが、必ずしもすぐにたくさんの人と交流しなければならないのではありません。

不登校となったお子さんの中には、人と関わることに勇気を出せない方や、人と関わりたくないと思っているお子さんも多くいらっしゃいます。

こうした気持ちを持つお子さんにとって、ただ人と交流するだけの場は苦痛となる可能性があります。

しかし、テニスなどのスポーツを通してストレスを解消したり、気持ちをリフレッシュしながら、まずは一言二言から、お子さん自身のペースでコミュニケーションを取るのであれば、共通の話題であるスポーツを通じて交流することが可能です。

例えば、まずは人が少ないコートで練習をしたり、マンツーマンレッスンを利用したりすることから始めても良いかもしれません。

お子さんの気持ちが向くまでは多くの人がいる場には行かず、気持ちが向いた時にイベントや試合に参加して他のテニス仲間との交流を広げるなど、お子さんが自分のペースで他の人と関わる方法もたくさんありますので、安心してはじめることができます。

【役立つ情報】外部リンク

  • テニスをすると長生きに?平均余命とスポーツの関連性を調査(フォーブスジャパン)
    デンマークと米国の研究者チームの発表によって、テニスをしている人々の平均余命は、運動不足の人々より十年近くも長いことが明らかになりました。テニスやその他の平均余命の長いスポーツに共通しているのは、二人以上で行われる社会的交流が伴うことだそうです。このことについて、同研究者チームは「定期的に集まるグループに所属することは、支え合い、信頼し合い、共有し合う人々が存在するという感覚を高める。これらは幸福感をもたらし、長期的な健康を促進する」と述べられています。
  • テニス仲間を探せる交流サイト(テニスオフネット)
    「テニスしたいけれども相手がいない」という方のための、インターネットを通じて知り合った人同士でテニスをする「テニスオフ」の開催を目的としたサイトです。テニスというスポーツは特に、こうした交流サイトが数多く存在しています。このサイトに限らず、どのようなイベントでも、お子さんが参加する場合には保護者が内容についてよく検討する必要がありますが、イベントへの参加により、お子さんが新しいテニス仲間と交流する機会を得られるかもしれません。
  • 日本の有名選手のプレー集
    大坂なおみ選手のプレー集(YouTube)
    錦織圭選手のプレー集(YouTube)
    テニスは、ニュースなどで目にする機会が多いスポーツですが、改めてプレーの様子を観ることで、新たな魅力を発見する機会を得ることができます。また、こうした映像は、お子さん自身がテニスというスポーツに興味をもてるかどうか確認するためにもオススメです。
  • 初心者から経験者まで入学を希望できるテニスの高校(サリュートテニス専門学院)
    国内外のテニス業界で活躍できる人材育成を目指して設立された、通信制高校のサテライト教室です。テニスの実技練習を含む専門科目の時間が、柔軟に高校の単位として認定されるという特徴があり、テニスに集中しつつ、高校卒業資格の取得を目指すことができます。通信制高校に在籍しているお子さんや、通信制高校への入学を希望しているお子さんの中で、テニスに取り組みたい場合には、このようなところもオススメです。
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