【習い事:剣道編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

習い事としての剣道は、お子さんにとって学校に代わるオススメの居場所の一つです。

なぜなら、剣道は他のスポーツと比べて、特に礼儀を重んじるという特徴があり、剣道を通して礼儀について学ぶことで、お子さんが他の人への思いやりや尊重の心を養い、人との関係の構築において大切な価値観を身につけることができるからです。

礼儀は相手への敬意を示す方法の一つであり、相手の立場に立って物事を考えたり、相手への思いやりをもったりするからこそ、大切にできることでもあります。

剣道の指導員の多くは、丁寧に礼儀礼節について教えてくれますので、お子さんは日々の練習を通して、その心を学び、身につけることができるのです。

また、礼儀を大切にすることで、他の人の意見を聞く際や、自分の気持ちや意見を誰かに伝える際にも、自分自身の考えや姿勢が相手に伝わりやすくなります。

さらに、剣道は一人で練習するだけでなく、相手がいて初めて成り立つ競技であり、勝敗に関わらず相手に感謝することが重要視されるスポーツでもあります。

例えば、勝利時のガッツポーズは禁止されており、負けた場合は、何が自分に足りなかったかを振り返ることでさらに成長することができるので、負けたことに感謝するよう指導されるのだそうです。

どんな結果であれ相手を敬い、感謝することが剣道の作法なのです。

感謝や思いやりというものは、幼いうちから家庭で身についていくことが多いのですが、家族以外の人と接していくことで、より育っていく感情でもあるかと思います。

不登校のお子さんの心を癒す効果的な方法の中に、アニマルセラピーがありますが、こちらはお子さんによって大変効果は高いものの、「動物に感謝ができる=人に感謝ができる」ということではないと、アニマルセラピー事業をされている会社の公式サイトなどでも解説されていることが多いのです。

同様に、動物を愛せたり、動物を思いやることができても、それを人との関係の中で応用するのは必ずしも皆ができることではない、どちらかというと難しいことなのだそうです。

このことからも分かることですが、やはり人は、人との関係の中で心を育て、社会性を身につけていく必要があると言えます。

剣道は、人との関係性を深めるためにとても大切な礼儀や思いやり、感謝の心を育てることができる貴重なスポーツですので、ぜひ興味のあるお子さんにはチャレンジしてみていただきたいと思います。

【役立つ情報】外部リンク

  • 全日本剣道連盟の公式YouTubeチャンネル
    剣道の試合の様子や、剣道アスリート個人を紹介している動画などを配信しているチャンネルです。剣道は、体力差によるハンデが少ないスポーツでもありますが、似た体格や同じ性別のアスリートの動画を見ることで、実際にお子さん自身が剣道に取り組むことについて、より想像しやすくなるかと思います。
  • 武道において礼儀が重要とされる理由 (にほんご日和)
    剣道を含む武道において、なぜ礼儀が重んじられるのか、武道の歴史についても併せて解説されている記事です。この記事によれば、武道の「礼に始まり、礼に終わる」という考え方や作法などを通じて、子供に礼儀を身につけさせるために、親御さんが武道を習わせることが少なくないとのことです。
  • 剣道の魅力や子どもが剣道を習うメリットについて解説しているページ(養浩館道場)
    習い事としての剣道の魅力について、わかりやすく解説されているページです。このページの他にも、剣道を習うメリットについてネット検索すると、「集中力がつく」という内容が多く含まれています。不登校となったお子さんの中には、集中力がなかなかつかず、集団行動に馴染めないという方もいらっしゃいます。また、保護者の中でも、お子さんの集中力について課題を感じていたり、悩んだりしている方がいらっしゃるようです。こうしたお子さんには、ぜひ剣道や、もしくは他にお子さんが熱中できる活動を通じて、まずはその事柄で「集中する時間」をもっていただきたいと思います。
    ※ただし、中毒性の高いゲームや動画視聴や、その事柄に関連してお子さんが暴力的になってしまうなど、そういった特性のあるものは除きます。
    集中力を養うために集中できる環境を整えることは、とても重要なことですが、それだけではお子さん本人の集中力を養うことには繋がらない場合も多くあります。実際に、集中力を養うために努力されたお子さんの体験によれば、定期的に集中する時間をもち、少しずつでもその時間を伸ばしていくことで、「自分には集中力がない」という思いが薄れ、「◯◯ならば集中して楽しむことができる」という自信が育まれていくことがあるようです。こうした自信がつくことで、さらに集中する時間が延びることもありますし、お子さんが自分の努力によって変わることができた経験は、お子さんの人生の糧にもなります。もし、お子さん自身が自分の集中力がないと自己評価し、悩んでいるようでしたら、集中力をつける方法の一つとして試してみていただきたいと思います。
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