【コスプレで人とつながる編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

コスプレに興味がある、またコスプレが好きなお子さんにとって、コスプレ仲間をつくることは、お子さんにとって非常に大切な居場所の一つとなる可能性があります。

コスプレという文化は、サブカルチャーの中でも根強い愛好家が多くいらっしゃいますが、保護者によってはお子さんのためを思い、反対される方も多いようです。

本サイトでは一つの居場所としてコスプレを通して人と関わることはお子さんにとって有意義なことだと考えていますが、無条件にどこへ行ってもどのような格好をしても許可をするというのではなく、まずは、お子さんが安全に過ごすことが第一優先です。

保護者は、衣装であっても過度な露出をすることには危険が伴う可能性があることをしっかり説明する必要がありますし、衣装を用意するには基本的にお金がかかるので、予算を決めることも大切です。

その上で、保護者は、まずお子さんのコスプレを楽しみたいという気持ちや理由を傾聴し、お子さんが楽しんでその場に通えるのならば、他の人と互いに思いやる関係性を築けるようにサポートしていただければと思います。

不登校という状態において、社会性を身につける、すなわち他者との交流を通じて人間関係を築くことは、それがどこであっても、お子さん自身が勇気を出して外へ出向くことが必要であり、その上でお子さんに合った場に巡り合うことは難しいことも多いのです。

もし、お子さんがコスプレをして、コスプレイベントに出向くことができるのならば、それはお子さんの心の成長の機会かもしれません。

そもそもコスプレとは、コスプレを通じて自分の好きなキャラクターの世界観を楽しみ、他の人とも一緒に楽しむことができることです。

また、コスプレはすぐに素顔の自分を見せる必要がなく、あくまでもその時間は、そのキャラクターになりきって楽しめることでもあります。

実際のコスプレイヤーの方の体験によれば、衣装は、コンプレックスがたくさんある自分を曝け出さずに済み、自分の心を守るものであり、人と関わる上で勇気をくれるものでもあるようです。

衣装をまといながらではありますが、コスプレイベントやコミュニティに参加することで、新たな人と出会う機会が広がり、ゆくゆくは一緒に同じ作品に登場するキャラクターのコスプレをするなど、社会性やコミュニケーション能力の向上にもつながります。

実際に不登校となったお子さんの中には、たとえゲームやネットの世界に依存していたとしても、実は心の中で、学校には戻りたくないけれど、人と関わりたい、社会復帰したいと思っている方も多くいらっしゃいます。

もしお子さんがコスプレという楽しみを通して、人と関わっていけるのであれば、お子さんの心の成長にとって、コスプレはとても大切なことの一つです。

【役立つ情報】外部リンク

  • 世界最大級の同人誌即売会イベント(コミックマーケット)
    一年に二回、東京国際展示場で開かれているイベントです。このイベントでは、事前登録することでコスプレをして参加することが認められています。コスプレ参加者は年々増えているそうで、イベントを彩る存在としてニュースなどでもたびたび取り上げられています。また、会場内にはコスプレイヤー用の更衣室が設置され、イベントの行き帰りはコスプレをすることが禁止されているなど、ルールの徹底したイベントでもあります。
  • コスプレ初心者がコスプレ友達をつくる方法(ここのの衣装製作日記)
    コスプレ仲間と交流するために、多くのコスプレイヤーが利用している手段について解説されています。SNSは様々な危険が存在するため、その利用方法については、お子さんとよく話し合う必要があります。LINEなどの連絡ツールでも、素人がライブ配信を簡単にはじめられるなど、インターネットの危険性は常に潜在しているため、ただSNSやインターネットでの交流を禁止するだけではなく、お子さん一人一人にとっての、正しい使い方を考えていく必要があります。
  • 親にコスプレを反対された時の今すぐ試せる解決策4つのポイント (コスプレ始めてみようよ!)
    コスプレを保護者に反対されたお子さんに向けて、保護者の立場に立って考えることを促し、その上で保護者の許可を得て楽しめるように解決策を提案しているサイトです。このサイトはお子さん向けのサイトですが、実際に、お子さんからコスプレに挑戦したい旨を伝えられ、保護者が動揺して怒りや悲しみをぶつけてしまうケースは少なくありません。まずは保護者自身が、なぜ自分がコスプレに反対しているのか冷静に考え、このサイトのようにお子さんが想像しやすい形で伝えることで、お子さんの気持ちをもっと知ることができるかもしれません。お子さんの気持ちを否定するのではなく、どのように楽しむことがお子さんにとって有意義な時間になるのか、お子さんの希望も尊重しながら、一緒に考えていただければと思います。
目次