【ボルダリング編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方

ボルダリングは、東京オリンピックで競技種目として追加され、その後ますます人気を集めているスポーツです。

スポーツとしては、ややハードなイメージのあるボルダリングですが、ボルダリングジムには、初心者向けの設備が整ったところや、初回に丁寧なインストラクションを受けられるところが多くあります。

ボルダリングジムでは、習い事のボルダリングとは違い、初回のインストラクションを受けた後は、基本的にインストラクター見守りのもと、自分で壁の登り方を考えて習得していきます。

定期的に通う必要のある習い事と違って、フィットネスジムのように自由な頻度で、お子さんのペースを守りながら通うことができますし、壁の登り方について悩んだ際にはインストラクターの方にアドバイスをもらうこともできます。

また、このような趣味としてのボルダリングは、自分のペースで楽しんで通うことができる、不登校のお子さんとって学校に代わる居場所となるスポーツの一つです。

なぜなら、ボルダリングジムに足を運べば、生活に適度な運動を取り入れることができるだけでなく、プレー中や休憩の際に近くの人と交流する機会がありますので、新しい人との関係を築くことができるからです。

さらにボルダリングは、昨今のボルダリングブームやボルダリングジムの通いやすさから、比較的若い世代や、同世代のお子さんが多く通われており、お子さんが歳の近い方との関わりをもつことができるスポーツでもあります。

なぜボルダリングジムで交流が生まれるのかというと、実際にボルダリングをしている方の話によれば、ボルダリングジム内では、プレー中に声を掛け合うことが多く、知らない人でもクライミングを応援し合う文化があるのだそうです。

自分が壁を登っている際に、知らない人が「ガンバッ!」と声援を送ってくれたり、ゴールに到達した際には、「ナイス!」などと声をかけられたり、グータッチを行うこともあります。

このような声援を送る文化があるからこそ、プレー中以外にも気軽に雑談しやすい空気が生まれ、休憩中に登り方について話し合うような光景も見られるのです。

一方で、このような文化に習って、逆にお子さんの方から声援を送るのは、大変勇気のいることでもあるかと思います。

不登校のお子さんの中には、周りの方と一緒になって声をかけるなどの行動に対し、これまでの経験から「空気を読むことが苦手」「うまく周りに合わせることができない」というような気持ちをおもちの方も多くいらっしゃいます。

しかし、ボルダリングのこうした文化について調べると、ネット上でも体験談を読むことができますが、実は、大人でも初めは声援を送ることや、グータッチに参加することが難しいと感じ、雰囲気に慣れるまでは様子を見ていたという方も沢山いるそうです。

多くの人が、自分も声援を送ってみたいと思うまで、無理をして周りの方に合わせず通っており、回数を重ねるごとに、少しずつ場に慣れて、声援やグータッチの輪に入っていっています。

お子さんがボルダリング自体を楽しいと思えるのであれば、自分も一緒に声をかけてみたいという気持ちが生まれるまでは、無理をして声援などに参加せず、お子さんのペースで安心して通っていただければと思います。

【役立つ情報】外部リンク

  • ボルダリングジムの選び方や、都内でオススメのボルダリングジムを紹介している記事(mybest)
    これからボルダリングを始めてみたいと思っている方向けに、ボルダリングジムの選び方が解説されています。ご自宅から通いやすい施設を選ぶことで、継続して通うことができますし、お子さんがボルダリング仲間を見つけやすくなるかもしれません。また、ボルダリングジムの中には、未成年が利用する場合は、初回のみ保護者が同伴する必要があるところなど、ジムごとに決まりがあります。事前に確認した上で、利用するのがオススメです。
  • ボルダリングジムの安全性について説明している記事(Life Time Climbing)
    ボルダリングは、高いところから落ちると危険というイメージがあるかもしれませんが、この記事によれば、壁の高さは最大でも4メートル程度であり、構造上、落下しても怪我しない安全な壁面構成になっているそうです。また、垂直以上の強傾斜の壁の場合は、危険な落ち方をしやすいので、地面から足元までの高さが、最大1.5メートル程度の低い位置に設定されているとも述べられています。より安全に楽しむためには無理をせずに登ることが重要ですが、壁の下にはクッション性のマットが敷かれ、安全対策が施されているので、初めてのお子さんでも安心して楽しむことができるとのことです。
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