【ビリヤード編】不登校の高校生・中学生・小学生の居場所や過ごし方 

不登校のお子さんの中には、今すぐに人と関わることは、これまでの経験などから、とても大きな壁のように感じる方もいるかと思います。

しかし、お子さんが家庭以外の居場所をもち、人と関わることは、将来的に社会という人の集団で生きていくうえで大切なことです。

本サイトでは、いくつかの居場所を提案していますが、今すぐではなくても、もしいつか少しでも気が向くところがあれば、ぜひ気持ちが向いた時にその居場所に行ってみてもらいたいと思っています。

今までに提案しました居場所の一つとして「同年代には少数派の習い事」がありますが、例えばスポーツの場合には、競技人口の少ないものを選ぶことで、学校のように多くの同世代と接する機会が減ります。

そのため、このような習い事は、お子さんが同世代の大勢の中に入ることに不安を感じる場合でも比較的参加しやすいことが多くあります。

そこで本記事では、「同年代には少数派の習い事」の中でも、特にビリヤードについてお話ししたいと思います。

ビリヤードは、学校に行っていないお子さんにとって、学校に代わる居場所となるスポーツの一つです。

なぜビリヤードが学校に代わる居場所になるのかというと、ビリヤードを通して他のプレーヤーと交流することができ、自分の感情をコントロールする力や問題解決能力を身につけることもできるからです。

これらの能力は、自分自身の身に起きたことに対する対処だけでなく、人間関係を円滑にすることにも役に立ちます。

そもそもビリヤードはメンタルスポーツとも呼ばれ、高い集中力と戦略性が求められるスポーツです。

ビリヤードは球を「つく」という他のスポーツには見られない独特の動きでプレーしますが、複雑な球の動きが読めず最初のうちは難しく感じられるかもしれません。

的確に球をつくためには集中力が必要ですし、戦略を練った上で次の手を考えて実行する必要もあるため、こうしたプレーのプロセスやその練習が、自ずと感情をコントロールする力や問題解決能力を向上させることにつながるのです。

また、ビリヤードではチームプレーも可能であり、チームプレーを通して他の人と交流できるだけでなく、協力の重要性を知ることもできます。

チームプレーでは、相手との連携が欠かせず、チームメイトを尊重することや自分の行動に責任を持つことが必要なので、少しハードルが高いように感じたり、大きな挑戦のように感じたりするお子さんもいるかもしれません。

しかし、ビリヤードを楽しんでいるお子さんがチームプレーに興味をもち、挑戦したいと思うならば、他者とのつながりを深める素晴らしい機会にもなり得るので、ぜひ取り組んでみてもらいたいと思います。

【役立つ情報】外部リンク

  • ビリヤードスクールの例(有田ビリヤードスクール)
    数は多くないものの、ビリヤードを本格的に習うことができるスクールもあります。スクールに通うことでスクール内のイベントに参加するなど他生徒との関わりをもてる可能性が高くなり、技術的にもより早い上達を見込むことができます。
  • (例)東京都内のビリヤード場40選(mybest)
    ビリヤードはボウリング場やネットカフェ、大きなゲームセンターなどで比較的安価で気軽にプレーすることができますが、ビリヤードだけに特化したビリヤード場も存在します。こうしたお店は、黙々と上手な方がプレーしているイメージがあり、気軽には入れないと思っている方も多いようです。しかし、実際はビリヤード場では店員さんが丁寧に教えてくれることも多く、真剣にプレーされている方が多いからこそ道具のコンディションも良い傾向にあります。とは言っても中には上級者向けの店舗もあるため、初心者が利用しやすいかどうかやサポートが受けられるかを事前に確認してみてください。
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