バドミントンは、不登校のお子さんにとって居場所となるスポーツの一つです。
なぜなら、バドミントンは休日に公園で気軽に楽しむことができる一方で、技術の向上を目指して真剣に取り組むスポーツとしても奥が深く、個人の運動能力差に大きく左右されず楽しむことができるラケットスポーツだからです。
これまでに本サイトで紹介した卓球やテニスを含む、バドミントンなどのラケットスポーツは、基本的には個人競技でありながら、実践的なラリーなど一人では実施できない練習内容が存在し、試合や練習相手との社会的交流が不可欠なスポーツです。
本サイトでは、社会的交流がお子さんの成長において重要であることを繰り返しお伝えしており、お子さんにとって学校の代わりになる居場所として、様々なスポーツを紹介してまいりました。
多くのスポーツを紹介している理由としては、お子さんが心身ともに健康に成長する上で、適度な運動は欠かせないことだからです。
しかし実際のところ、不登校のお子さんの中には、学校の授業を含めスポーツ経験が非常に少ないという方が多くいらっしゃいます。
不登校を経てフリースクールに通っているお子さんの中には、フリースクール内で初めて、学校の授業で多く取り上げられているようなスポーツに取り組んだという方もいらっしゃるようです。
そのようなお子さんが、突然、学校の授業で行われるような人気のある団体競技に習い事として取り組むのは、これまでの経験から「自分だけが上手にできないのではないか」「仲良く競技に取り組めるだろうか」など、不安に感じることが多いかと思います。
さらに、サッカーや野球などの人気のある団体競技の習い事の中には、人気スポーツであるがゆえに沢山のお子さんが集まり、学校に近い雰囲気ができていたり、仲間との能力差によって、お子さんが極端に負担を感じてしまったりすることも多くあります。
これらのことから、人気のある団体競技の習い事は、学校以外の居場所を必要としているお子さんにとって、時にその集団に居続けるのが難しくなってしまうことがあるようです。
その点、ラケットスポーツは社会的交流が必要ではありますが、少人数指導の教室を選ぶなどすれば、お子さんのペースで人と関わっていくことができますし、マンツーマンの個人レッスンを利用することもできます。
バドミントンスクールのような場所に通う際にも、基本的には個人競技ですので、周りと自分の能力差を必要以上に比べることもありません。
また、冒頭でもお伝えしましたが、バドミントンは保護者と公園などで気軽にプレーできるスポーツですので、本格的に習い事として始める前に、楽しみの一つとして取り入れてみても良いかもしれません。
ラケットとシャトルが必要ですが、遊び用に販売されているものであれば、手頃な価格で手に入れることができます。
その他に、地方自治体が管理している体育館などの中には、入館料やバドミントン用具の貸し出し料金を合わせて、数百円でバドミントンを楽しむことができる施設もあるようです。
スポーツ経験の少ないお子さんにとって、保護者と楽しみながら体を動かすだけでも有意義な時間を過ごすことができますし、習い事としてのバドミントンに前向きに取り組めるかどうかを確かめることもできます。
【役立つ情報】外部リンク
- バドミントンの魅力について解説されている記事(バド福)
バドミントンは老若男女から親しまれるスポーツである一方で、スマッシュ速度は球技最速と言われるなど、全身を使う激しいスポーツであることが解説されています。また、身体能力の高さだけでは勝つことができず、頭脳ゲームの側面の高い競技でもあるそうです。このような特性から、バドミントンは他の多くの競技とは異なり、異なる世代や男女間で試合をしても、楽しむことができるスポーツであると書かれています。
- 子供の習い事としてバドミントンを習うメリット・デメリット(すたぺんドリル)
お子さんの習い事として、バドミントンを選択する際のメリットや注意点、体験談が紹介されている記事です。月謝の相場やその他にかかる費用についても記載されていますので、ぜひご参考にしてください。
- バドミントン2024年の試合日程(ずっとスポーツ!)
桃田賢斗選手とギンティン選手の試合ハイライト(YouTube)
バドミントンを習う前に、YouTubeで試合の様子を見てみたり、近隣で開かれる大会を見学するなどしてみても良いかもしれません。試合を観てみると激しいだけではなく、戦略的なスポーツでもあることが分かります。本格的なプレーの様子を観ることで、楽しむためのバドミントンとはまた違う、スポーツとしての格好の良い一面を知ることができます。
- 全国にあるバドミントン教室の例(スポスル)
このサイトに掲載されている教室以外にも、地方自治体の管理する体育館で行われているバドミントン教室や、お子さんたちも多く入会されているような幅広い年齢層の方が入られている社会人チームもあるようです。入会してみたい教室が見つかった際には、実際に見学に行くなどして、教室の雰囲気がお子さんに合っているかどうか確かめてから入会することをオススメします。